合唱曲紹介(その5)

今回は作詞者作曲者不詳のモテット「Alle, psallite cum luya」
(いざ、リラを奏でて歌わん)です。


この曲は「モンペリエ写本」と呼ばれる一連の楽譜郡のなかの一曲で、
1000年以前から南仏のモンペリエに存在する医学校の中でなぜか発見された
345曲ものモテトゥスを含む八巻よりなる手写譜の中に含まれていたそうです。


音楽史的には「アルス・アンティカ」(Ars antiqua=古い音楽)という部類に
属するそうで、時代的には1250〜1320ごろの曲。


いろいろといわくつきの(?)この曲ですが、調べてみると結構いろんな団体で
頻繁に演奏されているよう。はじめて録音を聴いたときは「楽しい曲だな〜」
とびっくりしました。(その前がペロタンの変な曲だったので)


ちなみにテキストの内容は、「Alleluya」(=ハレルヤ)の間に「psallite cum」
(〜をもて歌わん)の歌詞を挿入したものだそうです。
luyaがリラってことになるのでしょうか。よくわかりませんけど。
聴いてみると確かに「あっれ〜え (なんとかかんとか) る〜やぁあ」という
言葉が耳に残ります。ていうわけでとってもアレルヤな曲。



形態:TTT or TTB
楽譜:http://maucamedus.net/PDF/alle.pdf
MIDIhttp://maucamedus.net/midi/alle.mid
音源:http://nurupo.net/cabinet/metalhead/Alle+psallite+cum+luya.zip?ak=d74ef5a0322762f0c3ad5df5e855c40d

↑数日で削除します。*1


今後数回は「14世紀以前の音楽を聴こう!」ということで、中世コーナーを続けます。
次回はペロタン(c.1200)の「Sederunt principes」の予定です。超変な曲。
ではまたアレルヤ

*1:演奏はロンドン古楽コンソート