浪人II―39

ゃぁす。帝王。

今日も予備校さぼりました。そして母校の中学へ挨拶に。挨拶ていうか帝王を合唱の世界に引き込んでくれた土屋先生にシュッツ合唱団の宣伝にいこうと思ったが不在だった。また明日いくつもり。それにしても学校がセキュリティ面で非常に厳しくなっておりおでれーた。正門から入れないし監視カメラはりめぐらされてるし。そんな時代なんだなあと感じさせられました。

それからは過食。バッテラ1本にはじまり、オムレツ定食、メロンパン、アンパン、ベーグル、雑穀ケーキ、ラーメン、ゴマ団子。満腹感が感じられない。感じてもまた食べてしまう。

その後はオボクリニックにいって相談してきました。「予備校にいけないんです。高校の頃からさぼりぐせが…」オボセン曰く、「それはさぼりぐせというより、あなたが頑張りすぎているんだね。心から楽しんで休むといいよ。(笑顔)ともちゃんの声聞いてる？」帝王said「ん…いや…」ともちゃん、というのはオボセンが実践する治療法の一つです。自分のなかに子どもの自分(本当の自分)と大人の自分(社会的常識的な自分)がいると考えて、前者を、下の名前にちゃん付けで呼び掛ける、という治療法です。著書では「毎日『○○ちゃん大好き』と口にだしていってみてください」と書いてありました。

それで、帝王は朝食後虚無感に襲われ予備校に行けない、と話すと、「そのときともちゃんがどう感じているか聞いてごらんなさい」という。うーん。だるい、というのが本音か。

また「食べても食べても満足できない」と過食について相談すると、「それはストレス食いだね。体の声と心の声が一致していないんだね。だから満腹感が感じられない。あなた、いまクマができているでしょう。目のしたは一番毛細血管が張り巡らされているから、すぐ出るんです。全身が鬱血していますね。」ここで話題転換。

「ちょっと薬をみてみましょうか。オーリングテストをやりましょう」これは戸惑った。オーリングテストというのは片手の親指と人指し指〜小指(内側から引っ張ってぎりぎり輪が離れない指。帝王の場合は中指だった)で輪(O ring)をつくって、もう片方の人指し指で一種類の薬に触り、輪がゆりくなったら合わない薬、強くなったら合う薬と考える、というテスト方だそうです。服用中の薬すべてと、他のいろんな薬をさわらされたが、意味が分からん。だって「趣旨がわかりません…見た目でなんとなく効きうとか判断してるんですけど」というと「目をつぶっててもいいですよ」といわれたんだもん。オーリングテストは日本人の大森さんが研究した方法だそうだが、どこに薬効性の判断根拠があるというのだろう？今度大森先生の本を紹介してくださるというので読んでみるつもりなのら。まあなんだかオーリングにしてもロールシャッハにしても披験者が実験原理を理解 してしまうと意味がないような気がするのだが。オーリングのことも聞いてたし。

で、薬はナウゼリン(胃腸の働きをよくする薬)とグランダキシン(自律神経の働きをよくする薬)とハルシオン(寝付きをよくする薬)をやめにして、ドグマチール(最初胃腸薬として開発されたが、あとの研究で量を増やすとテンカンやうつに対しても効果が認められた薬)とミオナール(筋肉のこわばりを和らげる薬。肩凝り用)をプラスし、ハルシオンをやめた代わりにサイレース(深い睡眠を持続させる薬)が倍になりました。うーん、なんか変わるといいなあ。

先生いわく、「根本原因はとにかく冷え。特にいまの時期は気候が不安定で揺さぶられやすいから、足湯だけでなく半身浴もしてみてください」。風呂は皮膚科から禁止されてるけど、オボセンの方が信頼してるから半身浴もしてみようかなあ。あと「たくさん食べると冷えます。一口30回は噛んで」といわれた。実行します。

どっかで欲求不満がたまってるんだろうなあ。食べ過ぎて気持悪いけど肉まんが食べたい。食欲どうこうより、欲望を満たしたい。帰って喉に指突っ込んで吐きたい気分がするよ。過食症のひとの気持もわかる。買い物依存症のひとの気持も分かるよ。なんか気分がもやもやして晴れない。それを解消したい。嗚呼。

過食症

その後もジャンボ餃子3コと焼きおにぎりを食ってさらにアクティブダイエットのんださ。まさに暴飲暴食。リアルに吐きそうです。横になったらこみあげてくるから座って必死にこらえてる。予備校にいけないことがストレスになりまたいけない、食べたことがストレスになりまた食べてしまう…「ストレスの悪循環」だ。明日からしばらく完全に予備校休んで井の頭公園で読書しようかな、なんて考えてます。少なくともシュッツ合唱団が楽しいからいいや。それにしても吐きそう。

下はフランフランでみつけた姿勢矯正チェア。座ると声楽の姿勢になる！しかし17000円もする。大学受かって引っ越ししたら買うよ。そこでいま使ってる折り畳みチェアを一年後読者の方にプレゼントしようと思います。早い者勝ちでコメントください。写真はあとでアップします。下は上記フランフランのチェア。

バッハさまさま

ちーとだけ腹が落ち着いたので、帝王はお香に火をつけいま厳かにバッハの「マタイ受難曲」を聴いております。録音は史上最高の名演とされているリヒター指揮のもの。ちょうど楽譜をもっているので、巻末の日本語訳を見ながらじっくり聴いてみる。

マタイ受難曲というのはオラトリオ(宗教劇)一種で、新約聖書の「マタイによる福音書」の言葉につけられた音楽のことを指します。その最高峰がバッハが作曲したもの。バッハは聖書の話の間になんとかいう人が書いた詩に基づいたアリアやコラール(賛美歌)をはさんでいます。

お話は、キリストがユダに裏切られ十字架にかけられ虐殺されてから、墓に埋められるまでです。まあ大変深刻な話。登場人物は聖書のナレーションを歌うエヴァンゲリスト(福音史家)、キリスト、ユダ、ペテロ、総督ピラト、群衆(合唱)など。筋も面白く、ペテロが最後の晩餐でキリストに「あなたは今度、鶏が鳴く前に、三度わたしのことを知らないというだろう」と予言され、そのときは強く否定するものの、いざキリストが裁判にかけられているとき、群衆に「お前もキリストと一緒にいただろう」と問われ、三度「私はそんな男は知らない」と答えたのちに鶏が鳴き、そのときペテロははっと気付き激しく泣く、またユダが銀貨30枚でキリストを売ったことに後悔し首をつって自殺する、など聴きどころ満載。単に音楽だけをとっても、本当に素晴らしいの一言。帝王はこの曲がきっかけで宗教音楽に目覚めました。この曲、ゆーても一曲で3時間以上あるんですが。楽譜は300ページを越えます。なげえ。

そしてなんと！この間シュッツの打ち上げで聞いたところによると、再来年あたりシュッツ合唱団でもマタイを歌うらしい。マタイを歌うことは帝王の夢です。それまでは死んでも死にきれない。

なお淡野先生はシュッツ(バッハの100年前の作曲家)のマタイを聴いてシュッツに目覚めたそうです。バッハはオケつき、シュッツはアカペラ。この間先生に30年前のシュッツ合唱団自身による名演のCDをいただいたのだが、こちらもすごい。まだ真面目に聴いてないのでなんともいえませんが。これも歌いたいなあ。

ていうか本当にマタイが歌えるなんて信じられない。帝王の一番好きな場所は、キリストがパンをとって「これは私の体である」、ワインをとって「これは私の血である」と歌うところです。嗚呼素晴らしい。みんなも聴いてね。

故リヒター率いる「ミュンヘン・バッハ合唱団」は淡野先生の理想とする合唱の形らしい(と著書に書いてあった気がする)。シェーンベルク合唱団みたいに100%揃ってはいないんだけど、一人一人がきちんと声を出しているんだよね。感動する合唱、とはこのことか。シュッツ合唱団もこういった響きに近い気がする。と思ったけど、シュッツ合唱団は独特の響きや。先生いわく「宇宙的」。昨日張った公式サイトで音が聴けるらしいので、聴いてみてね。ていうか生で聴きにきてね。この中で歌えるなんて最高の幸せや。その上マタイ歌えたらもう死んでもいいよ帝王。想像するだけでワクワクしてくるわ。

今年は9/15に東京聖マリアカテドラル教会でバッハのミサ曲ロ短調を歌うので聴きにきてちょ。練習する方はいろんな意味で泣けます。音むずすぎ。泣けるほど難しい。まあバッハ最高だけど。ううむ。

ではまたマタイ。

おくすりのはなし

メンヘラー大好きなお薬のはなし。今回は上に書いたとおり、オーリングテストにより処方内容が大幅に変化。下が新しいお薬状況。

朝：
IPD100mg×1T
アレグラ60mg×1T
ドグマチール50mg×1T
デプロメール50mg×2T
ミオナール50mg2×1T

昼：
IPD100mg×3T
ミオナール50mg2×1T

夕：
IPD100mg×1T
アレグラ60mg×1T
ドグマチール50mg×1T
デプロメール50mg×2T
ミオナール50mg2×1T

就寝前：
サイレース2mg×2T

合計(/day)：
IPD100mg
アレグラ120mg
サイレース4mg
ドグマチール100mg
デプロメール200mg
ミオナール150mg

とりあえず薬は6種類に減ったが…？一時の半分。あとは考え方の問題ですな。専門書で調べてみると、ミオナールは筋弛緩薬、ドグマチールは100mg/dayが最低量で、おそらくこの量だと健胃薬(中等量で抗うつ用、大量で抗精神病作用)。ナウゼリンが消えてデプロメールの吐気で食欲がおさまるかと思ったらドグマチールも胃薬用か…。

なお、アレグラ・IPDはアレルギーの薬、デプロメールはうつ病の薬です。以上報告でした。肩凝りよくなるかな…。気が付くと肩に力が入ってんのよね。

ではー。

あらあら

マタイDISK1最後のフィッシャー・ディースカウの歌うアリアを聴いていたらあまりの絶唱ぶりに寝てしまい、起きたら朝五時。このまま活動しようかと思ったものの喉がガラガラで明日の練習にさしつかえるので布団しいてディースカウ聴きながら寝ます。

それにしても起きたと同時にA子から電話がかかってきたのには驚いた。朝5時前だぜ？なにがおこったかわからず電話にでたら五月病らしく昼からうちへくることへ。帝王しばらく予備校休むからいいや。ていうか寝ます。

あとミオナールがさっそく効いて肩凝りがよくなったのが驚き。ていうかミオナールのんだから緊張がやわらいで寝たのか。

外が明るいのが気になるがねます。おやすミルク。