浪人II―37

やあす。帝王。


また失敗したよ。うん。そもそも今日はセンター模試があったのにさぼっちまった。なんだか予習が追い付いてないからサボって勉強しようかなーみたいな。そんで昨日もかいたとおり礼拝とオケ合わせに参加しつついくやとスタバに張り付く予定だったのね。朝は八時に起きたさ。で豪華に朝御飯つくったさ。「韓国風ビビン麺」これがまたうまかった。しかし料理に時間をとられてしまったため食べ終わったら礼拝まであと20分になっちまったのら。そんで礼拝は断念。萎える。萎えた気持のまま、お菓子を食べまくる。寝る。正午起きる。寝る。二次半に起きる。ここでいくやからTEL。「いまどこ?オレいまからでるところだけど」(待ち合わせは十二時) 。んーやはしいくやとは愛称がいい。その後ウォッカを一気し気合いで家事を片付けて出発。勉強するどー。


チャリで20分キコキコ。途中「やっぱシュッツのオケ合わせの合唱パートだけ参加してからからいこうかな…来週は難曲っぽいし」と思い直す。オケのひと雰囲気いいしシュッツ居心地いいしバッハ偉大だし。


そんなわけで目的地を吉祥寺(スタバ)からひと駅延長し西荻窪(練習場所の教会)まで向かう。だが。吉祥寺についた時点でいくやから電話。「いまどこ?は?合唱にいく?んなもんサボれよ…どうせ行く気なかったんだろ?オレ美容院いきたいから早くこいよ。ていうか勉強しろよ」と悪魔の囁きが。仕方なく練習欠席してスタバに向かったさ。ふぅ。


勉強はほどんど進まなかったけどオボセンの本は読み終わりました。過食症の項目で、「人間はストレスを感じると、もっとも基本的な欲求を満たすことで気をまぎらわす」みたいなことが書いてあった。過食するひと、セックスに溺れるひと、ひたすら寝るひと、いろいろいるよね。最近帝王が食べても食べても満足しないのはストレス感じているのかな。予備校いかなきゃーでもいけないーという接近・回避型のジレンマにはまってんのかな。オボセンはそういう時は「気にしないで学校やすんで遊べ」って書いていたので、しばらくは気分の向くままに学校行ったり本読んだりしようかな〜と思ったのら。オボセンには今度直接診察にいって相談してくるけどね。信頼できるひとがいるってのは素晴らしいなあ。いまの帝王はオボセンとシュッツ合唱団の淡野先生で命をつなげてるといってよいよ。


淡野先生といえば、先生は非常に教養のある方で、音楽に限らず哲学や宗教に関してもいろいろ教えてくださるので、最近の帝王は知識欲旺盛なのら。今日オボセンの本を読み終えたので、次は仏教評論家のひろさちや先生の『人間にはなぜ宗教が必要か』を読む予定さ。これ、とてもいい本。小学生でも読める比較宗教学の本です。キリスト教ユダヤ教・仏教を経典や進行の面から実にわかりやすく説明してある本。これから宗教の勉強をしていくにあたって、全体構造を理解しておくことは必至なのね。話はそれるけどひろ先生はいい本をたくさん書かれているので、片っ端から読みたいよ。それと平行して親鸞や連如の著作も読み進めたい。どちらかというと仏教に興味があるのね帝王。


んでスタバをでたあといくやと本屋によりましたのら。そこで岩波の『イソップ寓話集』とクザーヌスの『神を観ることについて』を買う。


イソップは一話半ページくらいで読みやすい。適当に開いたページから抜粋。「漁師が網を打ち、暫くして曳き上げると、色んな魚が一杯入っていた。小魚は底の方に逃げ、網の目をすり抜けて逃れ出たが、大きいのは捕まって、船の上に広げられた。小さいということはある種の安全で、災難から免れやすい。大きいと評判のものが危険を逃れることは、世に稀である。」ふーん。網を幸運とみるか不幸とみるかによって解釈が反対になるよね。ちょうど日本人は小魚ばっかりで安住していて馬鹿らしい、なんていうあっけらかんとした話をこの間淡野先生としました。帝王かつては小魚志向だったけど、東京にきてからはオボセンと淡野先生の後盾で大物志向になったナ。むしろ破天荒志向。


クザーヌスは淡野先生に教えていただいた中世ドイツの哲学者。「知ある無知」ちゅう「最大の知は無知である」ということを書いた本を数ページコピーさせてもらったけど全然読んでない。帝王単純だから難解な哲学は苦手。今日買ったクザーヌスは今後のシュッツでの演奏活動に関わりそうだったので買ってみました☆恐ろしくて開いてないけど。比較宗教学勉強してから読も。ちなみに19年間の中で一番わけわかんなかった本はトルストイの『人生論』です。たぶんキリスト教を理解してないからイミフだったんだ。よく最後まで読み通せたなと思うよ我ながら。ひろ先生とクザーヌス読んだら読みなおしてみよかな。


あとはひろ先生の本と並行してアランの『幸福論』、『イソップ寓話集』とエーリッヒ・フロムの『愛するということ』を読むのら。フロムも淡野先生に紹介していただいた本。今日本屋でざっとみたら精神哲学系の本は面白そうなのが多かった。それは結構だが単行本ってなんであんなに高いの?帝王も金銭感覚がついてきた、ということか…。


来週は金曜日以外全部合唱の練習が入っているので寝ます。週6日はさすがにないだろうと書いてて思ったけど、うまくなりたいからいいや。いまはとにかく自由に歌えるようになりたいのら。とにかく発声なのら。んじゃまた明日☆

夜だあ

やあす。コインランドリーに洗濯物とりにいってきた。乾燥機と合わせると一回600円もかかるのがなんとも痛い。家から自転車で20秒の位置にあるのがせめてもの救いですよ。これからたたまなきゃ↓シューベルトでも聴きながらたたむかあ。


最近料理本を買い足してしったんだけど、「常備菜」て便利ね。一度に数種類つくって冷蔵なり冷凍なりして朝だして食べると楽やん。たくさん種類をすくない量ずつ、てのが食事の理想だよね。よーし今週はジョービサイつくってみるかあ。最近の悩みは合唱日数や予備校の関係でほとんど夕飯を自炊できないことです。たまにはこった料理をつくりたい…。


料理といえば、味噌汁。これはつくりおきするなら味噌スープと野菜類は別々に調理して食べる前に一緒にチンするのが断然うまいね。第一色合いがちがう。四日目くらいの味噌色の人参は萎えるよー。んじゃあ。

深夜

やあす。足湯中の帝王です。


夜はシューベルトでなく、プレトリウスを聴いてました。演奏はウエルガス・アンサンブル。


最近真面目に宗教曲に取り組むようになってから感じるのが、「うまいんだけど、それだけ」という演奏スタイルがあるということ。シュッツ合唱団は恐らく大がかりに信仰で宇宙をつつみこむような演奏を目指しているので、少人数アンサンブルとは趣向が違う。ウエルガスはうまくて安定感があって好きなんだけど、はたして信仰を感じるか?といわれるとはてなマーク。完璧なアンサンブルと信仰心は必ずしも一致しないのが難しい。少人数で心から感動できるアンサンブルってあるかな…?


いま聞いているのはモーツァルトのレクイエム。アーノンクール指揮シェーンベルク合唱団演奏。シェーンベルク合唱団は、大人数の合唱団としては世界最高のレベルにあると思います。まず技術面には欠点がない。ハーモニーでいうなら世界一。そして表現力がまたすごい。一回生で聴いたけどショックだった。いま聞いてるモツレクもすごい。ものすごく信仰が感じられる。ていうかこのひとたち団員全員が専門的教育を受けたプロなんだけれども、それにしてもこの声も揃いかたは人間わざじゃないよ…。1パート10人以上いても完全なユニゾンになるところはまったくもって奇跡的。特にバスはものすごい揃い様と音色だとおもう。女声もまったく狂いがない。テノールがみんなファルセット系の発声なのが特徴的なのよね。わざとやってるんだろうけどすごく自然にハモってる。ほんとすごいわ。


ところで今年は年末シェーンベルク合唱団が来日するのでそれが一番きがかりなのよね。一つはアーノンクールモツレクをやるんだけど、これは確実にチケットがとれない。なぜなら今年はモーツァルトイヤーだしアーノンクールは二十数年ぶりの来日だから。なのでその前日程のシェーンベルク合唱団の単独公演は右腕切り落としてでも聴きにいきたい。日本人団員の方でネットでつながっている女声のかたがいるので、日程がうまくあえばシュッツ合唱団のコンサートにもきてもらいたい。たぶん11月来日だったから、我々はちょうどその頃リストとシュッツのレクイエムを演奏するのではなかろうか。うーむ。


いま思い出したんだけど、シェーンベルク合唱団演奏のミサ曲ロ短調が入手困難で数年前から探してます。だれかもってないですか…?


レクイエムがもりあがってきたので寝マッスル。てかもう二時半だし。マズイ。おやすみー。

夜の一言

帝王ベッドイン。最近ネタがなくてごめんちょ。パソコンがないから難しいのだよ。


シェーンベルクついでにいうと、彼らは合唱なのに「歌っている」のがすごい。つまりすごくメロディックだと思うわけ。特にテノールが歌いまくり。コロラトゥラなんかでも音にリズムがあって、ほんとにすごいと思う。それがさらに1パート20人規模で完璧に揃っているところは、まさに神業。是非もう一度生で聴きたいです。ていうかみんな聴こうよ。


明日はシュッツの練習だ〜少人数で短時間だから月曜日の練習は好きです。テノールの大盛りさんもバリトンのエヌムラさんあらためジェイソンさんもいいひとだし。練習は厳しいがやりがいがありますよ。そしてバッハは偉大じゃ。シュッツも偉大じゃ。ディストラーも偉大じゃ。我々は幸せだのう。いろんな作曲家の曲が歌えて。


けふはだらだら書きすぎました。文章力ないし。そもそもそんなものは端から期待されてないし。フハハハハ。おやすみー。