シュッツ練習2

書き忘れていた一昨日の東京ハインリッヒ・シュッツ合唱団の練習内容。だが淡野先生に「私のいったことは他のひとにもらさないこと」と釘をさされたので、技術的な内容には触れられません。先生が40〜50年かけて探求された成果は簡単にはもらせませんのら。


月曜日は教会側の都合で練習は2時間(水曜日は3時間)だけれど、そのかわり人数が少なくハード。月曜日は集中訓練、水曜日は全員で合わせということらしい。


はじめての月曜日だったが先生の厳しいことといったら。譜面で会衆席を叩きながらダメだしの連続。はじめの40分でストレッチ・ブレス・ユニゾン・ハーモニーの練習を行ったが、アルトの音程が決まらず一人ずつ歌うことに。そこで「あなたは一体何を考えているの!(なにも考えないで歌いなさい!)」などの叱咤も飛び出し、帝王は戦々恐々。だがシュッツは全員が本能的主体的に歌う団なので、萎縮はしない。


本日最大の収穫は、各母音の方向性を教わったことでした。(書けないけど)これを意識すると驚くほど歌いやすくなった。フシギー。


練習曲目はバッハのミサ曲ロ短調の「Gratias agimus tibi」「Dona nobis pacem」「Kyrie(第三部)」。メリスマ(同じ母音で細かく動く歌唱方)が難しい。ていうか音程がよくわからん。ていうか難しい。ぐむぅ。


ああそう、行きのタクシーの中で、淡野先生に「反対の一致」という概念の原点である、クザーヌスという哲学者の本の最初数ページをコピーしてもらいました。最初に聞いたが結論は「最大の知は無知である」だそうです。ムズカしくて頭が痛い。まだ1ページしか読んでないけど挫折しそう。先生曰く「音楽は知によって表現を追求しつつ、それを否定していく(無知)作業の繰り返しだから、こういうことは正しく理解しておかなければいけないの」。ムズカシーよう…。


ちなみに「人間と神が反対の一致をするとはどういうこですか?」と尋ねると、「神は人の子キリストを我々に与えてくださったことにより、人間と神は交わるのよ」とのこと。なるほど。そこまではわかるがクザーヌスの話はわかりましぇん。頑張って読むか…むむむ。

オボセン

受診してきました。ふつなら「じゃあデプロメール(眠くなる)を減らしましょう」とでもいうところを、「それはいまの時期寒暖の差が激しいからだね。体の冷えがとれれば軽減します」とオボセン。帝王は漢方でいうっころのオケツ、すなわち血のめぐりが悪く冷え症で肩凝りもち、うつやアレルギーにもなりやすい体質なので以前から毎日半身浴や足湯一時間をすすめられていたのだが、めんどくさくて実行していなかった。しかし眠気がとれるなら、と帝王はこれから足温器(足湯の機械)を新宿で探しにいきます。「多少睡眠時間を削ってもいいから足湯をしてみてください。睡眠が深まりますから」だって。いまのじき足湯の機械があるかなぁ…。最後に「あんまり気張りすぎないようにね」と一言。サンクスオボセン。とりあえず足湯器さがして体調を整えます。


しかし「テツ(上参照)はどうしてますか?生きてるか死んでるかもわかりません(笑)」という一言には笑った。そーいやテツは「父さんには怒られたことないっす」といっちょった。オボセンみたいになりたいなあ。

もうだめ

足湯のはビックにはおいてなかったのだよ。さすがに春に足湯する物好きはいないかというのが世間の常識なわけで。サクラヤも回ろうとしたら時間がなくて断念。あぁ。


それで今日はシュッツ練の前に淡野先生による個人レッスンが組み込まれていたので、なんとマックでハンバーガーを買って食べながら駅へ。健康志向の帝王がマックとは!しかし安い。だが腹がふくれない。だれかごはんおごってくらさい…。


シュッツ練については明日にでも。忘れないうちに淡野先生語録を作成しておくと、「時には2種類あります。一つは我々が一秒一分と数える時間、クロノス。もう一つは神が我々に一瞬だけ与えてくださるカイロス。ここのgabは過去形よね。神は一度だけキリストを神の子として我々にお与えになって、それっきりなの。だからここの和音はカイロスのように決めないといけないの」。つまりドイツ語学べってことですかー。あるぞーはっとごっとでぃーべるとげりーぷと。


冗談はさておき、今日は帝王、それこそカイロスのように、ほんの数十秒だけ良い声が出たときがありました。それっきり。まさにカイロス。これがクロノスになったら声楽家になれるのに。


しっかし今日は宗教曲しかやらなかったので冗談抜きで死ぬほど疲れた。全然ハーモニーきまらなかったし内容は卒倒するくらい難しいし。


もう帰って寝ます。バッハのミサは歌い通せるか
不安になってきました。なにせキリエだけでぶっ倒れるほどキツい。グローリアは10部ぐらいにわかれてるし。三時間ぐらい?なんちゅー曲じゃ…。まあ寝ますのだ。