Playing with English (その3)

恥さらしでとても恥ずかしいのでココはかっこいい英語で最後をシメよう。サッスガ帝王。


今回は『Flowers for Algernon』、ダニエル・キースの書いた小説です。
これはアメリカの学校で長期休みのときに決められた冊数の本を読みなさい、
という課題で、本屋に積んであったので買って読んだ本。
帰国してから『アルジャーノンに花束を』というドラマなんかも製作されて驚きました。
偶然というか?ていうか有名な作品なだけか。


知らない人のために、あらすじは、とある知能発達障害の大人(チャーリー)に、
脳手術を受けさせ、彼が天才へと変わってしまい、周囲との関係もまた…という話です。
アルジャーノンというのはチャーリーと一緒に使われた実験のネズミのこと。
友人に「タイトル見ただけで結末がみえる」とか酷評されてヘコんだこともあり。


どこが面白いか探すのメンドイので、最初の1章を書きます。
ちなみにこの作品はチャーリーが実験担当者に言われて書いた日記という設定。
はじめは知能発達が遅れているので、スペリングメチャクチャ(発音から推測した
スペリング)です。これは英語で読まないといけない。和訳だと雰囲気つかめないから。
では早速。(全然速くねぇ)

progris riport 1 martch 3

Dr Strauss says I shoud rite down what I think and re-
menbir and evrey thing that happins to me from now on.
I dont no why but he says its importint so they will see if
they can use me. I hope they use me becaus Miss Kinnian
says mabye they can make me smart. I want to be smart. 
My name is Charlie Gordon I werk in Donners bakery
where Mr Donner gives me 11 dollers a week and bred or
cake if I want. I am 32 yeres old and next munth is my
brithday. I tolld dr Strauss and perfesser Nemur I cant
rite good but he says it dont matter he says I shud rite
just like I talk and like I rite compushishens in Miss Kin-
nians class at the beekmin collidge center for retarted
adults where I go to lern 3 times a week on my time off. Dr.
Strauss says to rite a lot evrything I think and evrything
that happins to me but I cant think anymor because I
have nothing to rite so I will close for today... yrs
truly Charlie Gordon.


上は本に載ってるまんまです。ぼくがタイプミスしたわけではありません。
チャーリーは知恵遅れという設定ですのではじめはデタラメな英語なのです。
大体推測できるかと思いますが、少しわかりにくいのが
compushishensで、コレはcompositions=作文のことです。
ミス・キニアンは知恵遅れの大人を教える女先生ですが、チャーリーは
知能が上がった(健常人よりもさらに)あと、次第に彼女に好意を抱いていくようになります。
しかしミス・キニアンにとってはチャーリーは一人の生徒…などなど。
またチャーリーが働くドナーズ・ベーカリーではチャーリーはいつもからかわれている
のですが、知能の発達が遅れているため、彼はそのことに自分で気付きません。
しかし知能を取り戻すにつれその事実に気付き…などなど。
また一人暮らしのマンションに移住したあとは、隣にすむ女の人と
仲良くなりセックスしようとするも、知能が遅れている頃の自分の姿が
突然脳裏に浮び、彼はわれを失い…などなど。
いろいろと面白いので英語がある程度できるひとは是非読んでみてください。


ちなみに最初の方が英語が読みにくいが文章は簡単ですが、中盤は天才になるため、
書いてある内容がたまに高度に科学的なって(彼はのちに自ら脳科学に関わることになります)
読むのが一部大変になります。でも全体的には文章は平易。
そしてストーリーも大変面白い。是非読んで。最後は…どうなるんでしょうね。
洋書コーナーで探してみてください。作者はDaniel Keyesです。


Flowers for Algernon (Bantam Classic)

Flowers for Algernon (Bantam Classic)