浪人ニッキ134

今日は月曜日(かな?)にいった国立病院九州医療センターの皮膚科にいって、
アトピー講習会を聞いてきました。今山修平先生という大変エラい先生のお話です。


お話は大変ためになり、自分が、そして家族が、そしてアトピー患者のほとんどが、
いかにアトピーについて表層的な理解をしていないか、ということを実感しました。
一時間半もお話されたので、全部書くわけにはいかないのですが、
もっとも重要な点は、アトピーの治療方針としては2種類あるということ。
1つめは一般的に用いられている、「常に保湿をして皮膚をいい状態に保つ」という方法。
そして2つめは、「保湿はしない、風呂にはいらない(水に触れない)で、
皮膚の再生能力を高めて根治する」という方法。
どちらがいいかは自分で決めるべきだとおっしゃっていましたが、
先生としては後者を強くすすめられているようでした。


もうちょっと本質的な話をすると、アトピー患者も生まれたてでアトピーであった
患者は一人もいなく、少なくとも発症は抗体が形成されてから、
早くとも生後数ヶ月(ぼくもそれくらいで発症しました)はかかり、
誰しも生まれたときは綺麗な肌であるということで。
しかし保湿剤を使うと、肌本来の保湿能力(ケラチン生成能力?)が低下し、
いわば「自分の力じゃどうしようもない」状態になって、
スキンケアをやめたとたんにアトピーが悪化するようになる。
皮膚への負担がもっとも大きいのは、水だそうです。
水がつくと、皮膚表面にへばりついていたダニのウンコやホコリなどが
水に溶け込み、それがパリパリになった(アトピー)の肌の間から浸透して、
かゆみが発生する。しかし保湿もせず風呂もはいらず一切濡らさないでいると、
ステロイドのときのリバウンドのように一時的(数ヶ月)は症状が劇的に悪化するものの、
しばらくガマンすれば皮膚本来の保護機能が回復して、アトピーは必ず根治できる。
そういうことでした。


それと「アトピーノート」をつくることをすすめられました。
結構有名なものなのですが、毎日食べたものや天気、皮膚の状態や
スキンケアなどを書くというものです。2週間ごとに、
先生に内容をチェックしてもらって、「ここはいい」「ここは悪い」と指導してもらいます。
最終的には、自分で自分の症状ができるようになれば、病院にはこなくてよくなるそうです。


他にも興味深いお話をたくさんされていたのですが、長くなるのでここには書けません。
アトピーでお悩みの方は、ぜひ九州医療センターにいってみては。
熊本からでも東京からでも通う価値はあると思います。
一生通い続けるというわけではない(話を頭にいれて、症状を理解できれば)ので、
多少お金がかかっても行く価値はあると思いますよ。
今山先生以外にもいい先生はいるかもしれませんが、ぼくが出会った中では
最高の先生です。興味を持った方は、一度病院を訪れてみてください。
先生がいらっしゃるのは月・水・金です。
ただ「風呂に入らない」とか「肌を一切濡らさない」というのは
ちょっと現実的ではない(先生は風呂に入らないそうです。いわく、
「人類の過半数は風呂に入らんよ」。たしかに。)ので、
どうしたものかというところ。ワックスつけてるから髪だけ水でながそうかな…。


それと先日アップした血液検査結果(非特異的IgE、好酸球など)のほかに、
特異的IgE(たまごとか大豆とか、特定の抗原に対する抗体の数)の結果が
出たそうですが、まだ全部はでていないそうなので、紙はもらえませんでした。
ただ結果が出た範囲でいうと、「かなり筋金入りのアレルギー」だそう。
非特異的IgEの値が1万を超える(正常値の50〜1万倍!)というのは
大体「ヤバいアレルギー」の境目とされている数値なんですが、
(いやしらないけど)この間はかって1万を超えていたので驚きました。
きっと特異的IgE(アレルギーのヤバさで、ランク0〜6まであります。
0は正常で、1からアレルギー。6は重症。ちなみにいままでの検査で、
スギとかハウスダストはぶっちぎりで6超えてました。南無。)も
相当ひどいことになってるんだと思います。
体がだるいのはアレルギーのせいなんだとやっとわかりました。


それと最後に、前回・今回と病院には母親と行ったのですが、
(なんでもついてくる)あまりにも診察中に母親が口を出すので、
今山先生が苦笑して「あんたはだまっとれ(笑)親としては最悪に近いね。
こんな親といたら一生アトピー治んないよ。受験にも受からないね。
ヒッヒッヒ(ほんとにこんな笑い方)」といわれました。
ぼくがだめ人間なのも自殺に追い込まれているのもみんな両親のせいなんですよー。
今日から部屋にこもろうと決めました。
リビングのステレオを使おうといつも両親のいるところまででてきているのが
悪かった。自分のせいもある。とりあえず両親には死んで償って欲しいです。マジで。
まあ「済んだことは仕方がない」という今山先生の意見にも賛成。


ちょっと長くなりましたがこの辺で。