浪人ニッキ69

uchiochan2005-11-29

スパルタンX』に続き、久々に『カイの冒険』もプレイしてみました。
ナムコの作品で、『ドルアーガの塔』(未体験)の
続編にあたるそうです。(ストーリー的には前編)
小学生の頃遊び、そのころはあまりの難しさにまったく
作品の良さが理解できなかったのですが、今回久々に
手に取り、作品の醍醐味を感じることができました。
するめいかのような、いぶし銀のごときゲームです。


主人公のカイを操り、カギをとってから扉まで到達し、
塔を登ってゆく、というのが大まかな流れです。
階数は全部で60階。このゲームの大きな特徴は「主人公が非力」ということです。
早い話が攻撃できません。ひたすら敵から逃げるのみ。
その代わり「なんとかのティアラ」という魔法のアイテム(?)のおかげで、
どこまでも高く跳ぶことができます。このジャンプがこのゲームの最大のポイントで、
ふわふわと浮遊し、慣性の法則の支配を多分に受けます。
スーパーマリオBros.』のルイージのジャンプをよりタチ悪くした、
といえば理解して頂けるでしょうか。飛んでからある程度は左右に操作できるのですが、
なにぶん慣性の法則が働くもので、一度動かすとその方向に進み続ける。
この辺は一度プレイしてみないとわからないと思います。
かなり微妙な操作を必要とします。また跳んでから(左右方向に)加速することもでき、
その辺もかなり微妙なタッチを要するところです。


もう一つのポイントは「痛がり」ということで、あまり高く跳びすぎたり、
調子に乗ってダッシュしすぎたりすると、天井や壁に頭をぶつけ、
そのまま垂直落下してしまいます。着地後はしばらくうずくまって操作不能に。
ステージによってはこの「うずくまり」を利用して炎を避けないといけなかったり。
激ムズ。きびしすぎ。


なお主人公カイのアドバイザーとして女神様イシターがおられ、ちょくちょく
アドバイスをくれるのですが、ときたま壊れシュールな発言をすることもあります。
たとえば「このゲームをやってると たまに おけやがもうかるの。
こういうのを いんがかんけいって いうわけね。」意訳すると
「次のステージは風が吹いているのでジャンプに注意してね」ということらしいです。
なかなかイカした女神様ではないでしょうか。


60階に到達するとドルアーガの魔力によりカイは石に変えられてしまいます。
救いようがないゲームです。一体何のためにカイは塔を登るのでしょうか。
おそらく製作者は「われわれは皆死に向かって一歩一歩近づいてゆくのだ」
ということを言いたかったのだと思います。
なお60階以降はスペシャルステージが用意されており、そこから異常に難易度が上がります。
ぼくは71階まではなんとか到達したのですが、あまりにも高難易度でつまってしまいました。
話によると100階まで存在するようです。
画像は初っ端から厳しすぎる61階。
右に「ウィング」というアイテムがあり、それをとると空中浮遊ができるようになるので、
うまく障害物を避けてカギをとって扉に向かいます。途中で投げ出そうかと思いました。


興味があれば皆さんもプレイしてみてください。
時には「ナメてんのかコラ」と叫びたくなるほど難しいゲームですが、
ハマる人は大いにハマると思います。
「軽いタッチ」「微妙なコントロール」「大胆さ」を必要とする『カイの冒険』。
なかなかの名作だと思います。


それではまた。


カイの冒険 攻略レビュー
http://www5b.biglobe.ne.jp/~type-aya/gameimpressions/imp/r-ky.html
http://homepage1.nifty.com/shinata/ossume6.htm