浪人ニッキ68.75

結局、ぼくがただ楽しい振りをして、くるしみをひた隠しに隠しておれば、
家族はみんな幸せになれるんだろうなあ。
今までだってずっとそうしてきたけれも、時にはうまくいかないこともある。今だって。
ぼく一人がスケープゴートとなればいいのか。
荒野に放たれ、人の子の罪を一手に背負い、苦しんで死ぬ。
それならば、いっそ一思いに殺してくれればいいのに。


と、思いました。
贖罪の山羊、か。我ながらも馬鹿らしくて笑いがこみ上げてきますね。
何を言っているんだろう。ぼくはキリストか。いやサタンに違いない。
ぼくはサタンだ。


(「スケープゴート」と「神の子羊」を混同していたので、修正しました。汗あせ。)