浪人ニッキ56.5

最近ちょっとアトピーがひどいです。
腕が赤くなって象の皮膚のように硬くなったり、
首お赤みもいつもよりひどめ。顔にでないだけいいのですが。
(顔に出る人が悪いというわけではありません、悪しからず)
恐らくここのとこ生活が荒れて、だらだら食いをしていたからでしょう。


肉の食べすぎや甘いものの摂取などは、アトピーの悪化を招くそうです。
東京で通っていた代々木クリニック*1の生活指導では、
「腹八分・甘いものは控えて・果物も控えめに」などを言われていました。
確か果物(柑橘類だったかな?)はラテックス*2と関係があるとかなんとか…
よくわかりませんけど。昨日からまた午前中から外に出るようになって
(つまり家にいて間食することがなくなって)、また昼食をケロッグのシリアルバー*3に戻し、
余計なものを食べなくなったので、すこし回復しました。
やはり食事とアトピーには密接な関係があるらしい。


腹八分というのは、アトピーは外部のたんぱく質(食べ物とかダニなどの外部刺激とか)
に対する過剰の反応で、またアトピーの人は体質的に胃腸が弱く、
腸内細菌のバランスが崩れているそうで、そのため消化作用が弱いらしい。
なのであまり食べ過ぎるとたんぱく質がうまく分解されず高分子のままでいる
状態が長いので、アレルギー反応が強く出るとか。
(高分子≒異物として認識される、ということですね)
なので、腹八分に食べて胃腸に負担をかけないようにすると、
食物が体内で速やかに分解されるため、アレルギー反応が軽く済む。ということらしいです。
この話は確か、高校の体育祭をサボって保健室のお姉さん先生
(千代子せんせ〜!お元気ですか〜?)とダベりながら読んだアレルギーの本に
載っていました(笑)そういえばあの本読み終わってなかったな…。


そういうわけで、腹八分。間食はなるべく避ける。甘いものも避ける。
そういう我慢も、アトピーと付き合うためには必要です。
まあぼくの場合はダイエットという観点から、べつに我慢というよりは
自己実現の一手段となりうるものなんですが(笑)
なにかの参考になれば幸いです。


ところでさきほど「丹波療法」という癌・膠原病アトピーの療法を見かけ、気になったので、
グーグルで検索してみたらやはりイカサマ療法でした。
↓これがたまたま見つけた丹波療法を実践する病院のページです。
http://www13.ocn.ne.jp/~tshp/chapter3.htm
http://www13.ocn.ne.jp/~tshp/indexrihgt.htm
↓そしてこれが丹波療法の真相です。
http://www.guide.co.jp/atopy/97sp/koudera.htm


アトピーにはこういうイカサマ療法が多数存在するので、気をつけたいですね。
ぼくの気持ちとしては、やはり地道な保湿・生活改善で肌の環境を
整えていくしかないと思うのですが、しかし重症患者さんになると、
どうしてもステロイド外用薬、もっとひどい場合はステロイド内服薬に
頼らざるを得なく*4、また入院しなければならない場面もあるでしょう。
アトピーに限った話ではないのですが、重症患者さんはその他の患者さんと
同列に語れないことがどうしてもあると思います。
ぼくは五木さんの「ぼくは病院には絶対にいかない。自分の内なる声を聞け」という姿勢や、
ひろさちやさんの「病気を否定してはならない。病気を肯定することから始めよ」という
考えには賛成するところもあるのですが、しかし重症の患者さん、
つまりQOLが極端に低い患者さんには「お前らにおれ達の気持ちがわかるか」
という気持ちがあるのではないのでしょうか。
ぼくは「医は否定である」という考えを駒沢勝先生の著書で知り、
それから「否定は憎しみであり、良い結果にはつながらない。
なにごとも受容せねばならない」という考えを持つに至ったのですが、
しかし重症の患者さんや、難病に苦しむ患者さんにとって、
病気を肯定することが果たして可能であるかというと、
考え込んでしまうところがあります。


先日も、パーキンソン氏病や他の脳の障害から起こる病気の治療法としての
脳深部刺激療法に関する番組をテレビで見たのですが、
それをみて、とても患者さんの「なんとしてでも治りたい」という気持ちを否定する
気持ちは起こりませんでした。また、そのような重症の病気の場合は、
周囲の人間に「病気を肯定する」という考えが一切なく本人を治らせたいという気持ち
一心のみが存在するため、そもそも病気を病気のまま受け入れるという姿勢を持つことが
不可能になることもあると思います。話が逸れてきましたが、とにかく重症患者さんは
健常者と一般に語るのは難しいのではないか、とそういうことです。
そもそも仏教(宗教)というのは自分と仏(神)のタテの関係で成り立っているのに対し、
ぼくたちの生活は人と人というヨコの関係で成り立っているわけですから、
思想と生活を完全に両立させるのは難しい、という問題もありますが。
重症患者さんにとって、「治りたい」「変わりたい」という気持ちを否定
できるかどうか、いまのぼくには答えられません。
患者さんの気持ちになって考えることも必要でしょう。
いくらひろ先生といえども、先生が健康である以上、病気に関する
記述は机上の空論になってしまうと思います。
(この辺は、もう少し先生の著作を読んでみないとわかりませんが)
いまはまだこの問題には答えられませんが、ぼくはいずれ医者になり
探していく答えの一つだとも思います。答えはないかもしれませんが。
もう少し考えていきたいと思います。


恐ろしく長くなってしまいましたが、それではまた。

*1:ほとんど専門的にアトピーの治療をしている皮膚科・アレルギー科の病院。生活指導などが中心で、怪しい民間医療の要素は皆無。減感作療法もやってます。アトピーでお悩みの方は一度どうぞ。

*2:ゴムの原料。これにアレルギーがある人は多い。ぼくも少しあります。

*3:栄養はあるけどカロリーはない、カロリーメイトのもうちょっと食べ物っぽいやつ。これだけを一食にするのははっきりいっておすすめできませんが、ぼくは食費をちょろまかすのと、ダイエットのためそうしてます(笑

*4:ぼくは高2の夏に脱ステロイドしました。しばらくステロイド恐怖症のような感じで無理にステロイドを忌避してきたのですが、最近は症状をコントロールする一つの方法として、うまく付き合う使い方をしています。