THE HAUNTED『Revolver』

Revolver

Revolver

スウェーデンスラッシュメタルです。
ご存知スウェーデンの宝AT THE GATES(解散)のビョーラー兄弟と
WITCHERYのパトリック・ヤンセンが結成したバンドです。
個人的に前作『One Kill Wonder』はあまり好きませんでした。
というのもこのバンドというかアンダース(ビョーラー)の書く
リズム感を生かしたメロディックなリフというのが特徴だったのに、
前作はひたすら速いだけというか、とにかくリフを刻みまくるという
印象があり、バンド自身が1stを自称して『速いだけ』と言っていた、
その1stの頃に戻ってしまった感があったからです。
もちろん1stも3rdもいい作品だとは思うのですが、2ndの路線が
音楽的には一番しっくりくるかなあ、という感がありました。


そういうわけがあって今作のことは少し心配していたのですが、
ふたを開けてみるとなかなか良い。
いつものリズム感あふれるリフワークが戻ってきた感じです。
加えてヴォーカルに1stのピーター・ドルヴィングが復帰して、
彼がまたなかなかいい味を出しています。
2ndでマルコにヴォーカルが変わってからは、マルコの方が
パワーがあり好きかとも思っていたのですが、
いざピーターが戻ってくると、彼のヤサグレ感がいい味だしてるなあ、
としみじみ思いました。どちらがいいという評価はできないのですが、
ピーターはピーターですごく良いじゃないか、と再評価するに至りました。


ドラムのペル・モラー・ヤンセンは相変わらずの叩きっぷり!
実に安心して聴けます。ううむ。良いぞいいぞ。
2ndの頃の温かみのあるメロディーは残念ながら見られませんが、
それでも最近の作品の中ではかなりいい線いってるのではないかと思います。


音作りは少しトレブルが出すぎじゃないか?と思いました。
そしてベースもかなり削っていますね。
SLAYERの『God Hates Us All』を意識しているのではないでしょうか?
そのためギターが少し痩せているように聴こえますが、
全体の音作りとしてはメリハリが利いていて、潔く、なかなか好きな部類ですね。
前作の音圧だけ強烈な音よりは聴きやすいです。


まだまだこれから聴き込んでいく段階なので、ちょくちょく加筆修正します。


最近アメリカ三行日記がサボりがちですが、ご了承下さい。
二三日中に再開します。(読者がいるのか疑問ではありますが)
それではまた。