浪人ニッキ52

昨日の夜のことですが、本屋に行って車谷長吉さんの小説を少し読んできました。
車谷さんのことは、以前NHK強迫神経症の特集番組に出演していたのを見て知りました。
主に私小説を書いている方らしいのですが、その中でも自分の病気のことを
綴った『飆風』(ひょうふう)という作品の一部を読んできました(NHKで紹介されていたものです)
宙をスリッパが飛び、床が流れる幻覚を感じ、アロエから毒素が発している錯覚を覚え
一日1000回以上手を洗う…それだけで壮絶な感じがしますが、
実話というのがやはり興味を引きます。
精神の病気というのはいくら専門家が語っても、結局は当人しか解りえないものでしょうから、
そういった意味で車谷さんの小説を読むのは病気に対する
何らかの理解が得られるのではないかと思います。全部は読めなかったので、
いずれ本を手に入れて読んでみようかと思っています。


私小説はかなり自虐的な内容が多いようで、そのために病気を発症した面もあるそうです。
『飆風』の他にも興味をそそられる小説がありました。
時間ができたら、車谷さんの作品をじっくり読んでみたい思います。
また私小説以外では、直木賞を受賞した『赤目四十八瀧心中未遂』という作品が
非常に評価が高いようで、こちらの方も是非読んでみたいです。
また、車谷さんが影響を受けた短編小説数十編を収録した本もあるそうです。
いろいろな作家の小説が収録されているようなので、そのうち読んでみたいです。
皆さんも興味があれば是非一度本屋で手にとって見てください。
それでは。

飆風

飆風

鹽壺の匙 (新潮文庫)

鹽壺の匙 (新潮文庫)

赤目四十八瀧心中未遂

赤目四十八瀧心中未遂

文士の意地〈上〉―車谷長吉撰短編小説輯

文士の意地〈上〉―車谷長吉撰短編小説輯

文士の意地 下―車谷長吉撰短篇小説輯

文士の意地 下―車谷長吉撰短篇小説輯