ANAL CUNT『Morbid Florist』

Morbid Florist

Morbid Florist

ボストンが生んだ悪魔のミニアルバム。
(何枚目のアルバムかご存知の方がいましたら教えて下さい)
グラインド・コアです。バンド名のあまりの卑猥さゆえに
よくAxCxと表記されたりしますね。


このバンドを説明するのに言葉はいらないでしょう。とにかく聴いてください。
一言で言うと、
「うあーーぎゃーーずどどどどdどぎゃんぎゃぎゃんんぴろぴろぴろppr!!!11!」
みたいな。最高ですね。最も高いという意味で最高。
メンバーのティム・モースは「世界最速のブラストビートを叩くドラマー」として
認知されています。ドラムマガジンにも載っていました。


あまりレビューになっていませんが、この辺でブックレット内容の紹介を。
まず、なぜ『Morbid Florist』(病的な花屋さん)というアルバム名にしたか。
これについては、デスメタルのタイトルでよくつかわれる"morbid"という
こわ〜い単語(scary death metal word)をおちょくって、その後に
最もこわくな〜い単語をつけようとした。タイトルの候補としては
『Morbid Tennis Court』と『Morbid Florist』の2つがあったそうです。


次にジャケットのキモい男の写真はよくドラムのティム・モースだと
思われているが、そうではないと書いてあります。実際はピート・シェリーという人物で、
セス(Vo.)が当時持っていたレコードの中で最もホモっぽい男を選んだとか。


また、ブックレットには曲紹介さえしてあります。
本作はAxCxのアルバムのなかで、はじめて曲らしい曲(つまり即興ではない曲)が
収録された作品で、なおかつ曲名がつけられたのもはじめてだそうです。
ということで、曲紹介。これがまた傑作で、「これは元カノのことを歌った曲」
「これはマジでウザい野郎(クラプトンのことか?)についての曲」「これは男女関係について」
「これはE.M.Fのキモい曲をパロったやつ」などいちいち説明してあるのですが、
そんな…(笑)そもそもAxCxの曲に意味というか意義があるとは到底思えんのですが…(笑)


なおこのアルバムはジョン(Gt.)が結石を患い演奏に参加できなかったため、
セス(Vo.このアルバムではGt.も)とティム(Dr.)の二人でレコーディングしたそうです。
ジョンはそれにがっくりきたそうで、レコーディング費用の1/3の$105を払うことで
ブックレットに自分の写真を載せてもらったとか(笑)


どこまでも面白いバンドです。
皆さんも興味があればぜひ聴いてみてください。