嫌なんだ

僕はね


出来る自分に惚れていて


出来ない自分を呪うんだ。


僕が何も出来ない限り


僕は自分を呪うんだ。


それじゃあ


僕は自分を呪うことならできるのかというと


とんでもない


僕は自分を呪うことさえできない自分を


呪うのさ。


そうして


僕は


呪いに憧れ


呪いを由とし


呪いに死ぬ。


おや


僕は


神を信じているのかな


それとも。


いずれ


灰となり


土となり


壺となる我が身


そんなことを


ペルシャの詩人が言っていたっけ。


僕を


割ってくれ


詩人よ


呪われた壺を。