浪人ニッキ107

気軽な行為が、最悪の結果を招いてしました。


ぼくはある身内の掲示板で、他人のかなり敏感なプライバシーに関わる
話題をダシにして、掲示板を盛り上げようとしたのです。
事実それは触れてはならない話題であったし、そして
いままで他人には全く知られていない話であった。
つまりぼくは他人の過去の傷を、多くの人に晒してしまったのです。
それは上述の掲示板を盛り上げようという考えもあったし、
他人に対する配慮の欠如もあったし、またその掲示板が
身内のみに公開されているという安心感もあった。


実際掲示板は少し盛り上がったのですが、昨晩メンバーの一人から、
「君の書き込みは実に不適切であった。君にはデリカシーが欠けているかもしれない。
猛省を願う」という内容のメールでご叱責を頂きました。
実に深く反省した次第でありますが、そこには二重の苦悩があった。
一つは、上に書いたように、実にデリカシーを欠いた書き込みをしたことに対する反省です。
もう一つは、叱責されたことに大して必要以上に落胆したことです。
多くの人間には、他人によく見られたい、人にはできるだけ嫌われたくない、という
無意識的な(あるいは本能的な?)思いがあるものですが、自分は平均的な
人にくらべてその意識がかなり高い。ですから他人に叱責されることは実に答える。
実に答えることよりも、そのような体質を持っていることに対して、残念に思いました。


自分自身がデリケートであるのに(例えば容易に自殺を考えるように)、
他人に対するデリカシーを欠いている、これは最低の人間だと思います。
実に反省した次第であります。少なくとも今後は、自分の立場と
他人の立場とのバランスを考え、他人への配慮をもう少し養いたいと痛感
した次第です。今回の件は自分に乗って実に過酷なものでありましたが、
厳しいながらも適切なご叱責を下さったYさんには感謝しています。


実はこの記事を書いているのも反省の気持ちからというよりも、
むしろ反省しているという姿勢を示すことで自分に対する
好感を得たいという一点によっています。
ここで偽っても仕方がないので、真実を書きます。
せめてこの吐露をすることくらいが、ダメ人間のぼくにできる最高の努力です。


皆さんも他人に影響するような、自分の言動については、
よく考えてから行うようにしてください。
自分を害するのは自由ですが、他人に迷惑をかけるのはいいことではありません。
(なぜならそれが他人の自分に対する憎しみを生むからである、という
ぼくなりの醜い真実を付け足さねばなりません。)


さらにまた、上に二度の真実の吐露をしたことが、他人によく思われたいと思う
一心からなされている、ということも付け足さねばならず、また
今書いているこの文もまた同じ理由によっており、さらにまたその一言も
人に好かれたいという願いからきている…という無限の循環をしていることを、
一言いっておかねばなりません。太宰治も自信の小説の中で同じような
循環をしていたようですが、やはり彼とは気が合うようです。
所詮一番大切なのは自分なのです。真実です。


それではまた。