CDレビュー


ドビュッシーフォーレプーランク:フランス歌曲』(イアン・ボストリッジテノール、他)


話題のボストリッジの一枚。時には優しく甘美に、時には激しく激情的に。フランス歌曲というと始終甘いイメージがあったのですがそれを覆した一枚。いかにもボストリッジらしい。時には表現過剰と批判されることもありますが、僕は好きですねえ。独特な声が。ただフランス歌曲に限ってはもっと甘い声の人がしっとり歌ってほしいかな。ドイツリートなんかには向くと思いますが。ボストリッジシューベルトにはまだ手を出していないなあ。バッハのカンタータを歌うボストリッジは壮絶でした。


ところで彼は確かケンブリッジで歴史と哲学の博士号をとっているとか。ゲルハーエルは医学博士だし。日本とは考えが違いますな…


『シュッツ:マタイ受難曲』(東京ハインリヒ・シュッツ合唱団)


シュッツ合唱団による30年前の録音。鈴木仁=エヴァンゲリスト、ヴァン・デ・ワーレ=イエス、篠崎義昭=ピラト、ユダ、ペテロ。ヴァン・デ・ワーレさんの声がとても自然で染み渡るイエスの言葉。文句なしの名盤。ワシの拙いレビューよりCD買って淡野先生の解説よんで納得してください。やはり シュッツを超える作曲家は(ry シュッツの受難曲も歌ってみたいなあ…。


受難曲といえば、この状態で三月のヨハネ受難曲(バッハ)を歌えるのだろうか…せめてコラールくらいは歌えるようにしておこうかな。