Ensemble Gilles Binchois『El Misteri D'elx』

Misteri D'Elx

Misteri D'Elx

アンサンブル・ジル・バンショワです。
ジレス・ビンチョイスではありません。


そんなEGBはフランスの中世声楽曲を専門に演奏する世界一級のアンサンブル。
なにが世界一級かってその声の柔らかさ。まさに天上の音楽。
柔らかで細い発声に完璧な純正律のハーモニーが合わさって、
そりゃもうえらいことになってるアンサンブルです。


で内容の方は作曲者不明のミステリープレイ=聖史劇、奇跡劇。
中世の宗教劇のことをmystery playとよぶそうです。
作曲はおそらく15世紀ごろ、起源としては13世紀ごろまでさかのぼれるそうです。


独唱中心の前半「La Vespra(First Day)」、ポリフォニー中心の後半「La Festa」
(Second Day)にわかれております。(ちなみに2CDで安くてお得です。)
歌の合間にオルガンの独奏も入ります。これも美しくてグッド。
いずれの内容も神秘的で宗教色プンプン。
でもアンサンブルの柔らかさがそんな堅苦しさを一切感じさせない。
昨晩うちの親父をして「アンタがなんでこういう音楽を好きかわかったきがする」
と言わしめた逸品です。(リビングでポリフォニーたれながしてますボク)


ちなみにカウンターテナーはアキラ・タチカワという日本人の方です。うめー。
そして指揮者のドミニーク・ヴェラールもテノール歌ってます。なんだこれうめー。


というわけでオススメ。よかったら聴いてみてくらさい。
ジャケットを恐ろしく感じるか優しく感じるかでその人の性格がわかるそうです(うそ)。
ではまた。